病院めぐり
岐阜県立下呂温泉病院泌尿器科
小出 卓也
1
1岐阜県立下呂温泉病院泌尿器科
pp.938
発行日 2003年10月20日
Published Date 2003/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101200
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下呂町は,岐阜県の北半分を占める飛騨地方の南の入口である益田郡のほぼ中央にあります。江戸時代の儒学者 林羅山が,草津,有馬とともに天下三名泉と呼んだ下呂温泉を有する人口1万5千人の観光の町です。JR高山本線の「特急ひだ」で名古屋からは1時間半,さらに小京都飛騨高山までは40分の距離にあり,南飛騨の山々の深い緑に包まれ,木曽川の支流である飛騨川に沿って温泉街が広がっています。
その温泉街のほぼ真ん中にある当院は,1937年に名古屋陸軍病院下呂温泉保養所として開設され,1953年に岐阜県に移譲されて岐阜県立下呂病院となり,1960年に岐阜県立下呂温泉病院と改称されました。その後,1988年に臨床研修指定病院となり,1992年には人間ドックに東洋医学を組み込んだ東西医学ヘルスドックを開設するなど充実をはかり,総病床数338床,診療科数20科,常勤医師数39名の現在に至っています。診療圏としては,益田郡全域のほか,加茂郡北部と恵那郡北部を含み,対象人口は約5万人ほどと小規模ですが,温泉を利用したリハビリには名古屋方面からも多くの患者さんが入院され,リハビリに励んでおられます。当院は地域中核病院で,臨床研修指定病院であるうえ,リハビリテーション,温泉治療などの機能を併せ持つユニークな病院といえます。
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