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当院は滋賀県湖北地区の人口約6万人の長浜市に昭和7年4月に「日本赤十字社滋賀支部病院長浜診療所」として発足し,昭和12年12月に「日本赤十字社滋賀支部長浜療院」と改称,現在地に移転しました。開設当初は35床の病院でしたが,地域住民より“日赤さん”の呼び名で親しまれ,現在は23の専門診療科と584床の入院設備を有するまでとなりました。また20年前,湖北地域が救急医療の空白地域であったことから,当院は救急救命センターを率先して開設し,現在は屋上ヘリポートを有する県下に2施設ある3次救急病院の1つであり,また未熟児センター,NICU,さらには陰圧装置を備えた感染病床など県下有数の設備を誇り,24時間体制で地域のさまざまな救急ニーズに対応しています。
泌尿器科は,昭和54年に湖北地方の初の常設泌尿器科としてスタートしました。初代部長として鄭漢彬部長が赴任し以来20余年,地域に密着した医療を行ってきました。現在は原田吉将副部長,南舘謙医師の両名とともに3人体制で診療を行っており,病床数は18床,1日の平均外来患者数は約80人です。以前は1診午前中のみであったのですが,平成15年4月からの週休2日制導入に伴い,1診制では外来を十分に診療できないため,予約制の2診を始めざるを得ない状況となりました。特殊外来としてはED外来,尿失禁外来を行っております。また鄭部長が漢方に非常に造詣が深く,科として漢方治療にも力を入れています。手術日は月,水,金曜日の3日で,平成14年の手術件数は304例で,開放手術は99例でした。内訳は腎摘除術が12例,前立腺全摘除術が6例などでしたが,前立腺全摘除術は平成15年に入って急増し,今年は20例近くなる予定です。
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