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特集 泌尿器切除標本の取り扱い方―私たちはこうしている
副腎腫瘍切除標本の取り扱い方
General rule for clinical and pathological studies on adrenal tumor
白木 良一
1
,
佐藤 乃理子
1
Ryoichi Shiroki
1
,
Noriko Satoh
1
1藤田保健衛生大学医学部泌尿器科
キーワード:
副腎腫瘍
,
切除標本作製
Keyword:
副腎腫瘍
,
切除標本作製
pp.915-918
発行日 2005年11月20日
Published Date 2005/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100415
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要旨 副腎は横隔膜直下の後腹膜腔にあり,Gerota筋膜に包まれて左右の腎の上内側やや前面寄りに位置する内分泌臓器である。周囲の様々な臓器や血管に取り囲まれており,解剖学的に複雑な場所に位置している。近年,画像診断の進歩により症状の伴わない偶発腫瘍(incidentaloma)が増加してきた。このなかには副腎皮質癌や副腎への転移性腫瘍などの悪性腫瘍も少なからず含まれるので病理組織学的所見が重要である。摘出副腎は周囲細胞組織を取り除いたあと,重量,縦径×横径×厚さの測定を行い,副腎の短軸に沿って垂直にできるだけ多数の割を入れ切片を作製し,一般的な観察項目を記載する。
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