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特集 泌尿器切除標本の取り扱い方―私たちはこうしている
腎癌切除標本の取り扱い方―腎腫瘍の新しい分類を踏まえて
Practical methods of specimen preparation for precise histopathological diagnoses upon renal tumors in the new WHO classification
遠藤 希之
1
,
金 泰乙
1,2
,
大島 瑞保
1
,
斎藤 誠一
2
Mareyuki Endoh
1
,
Tai-yi Jin
1,2
,
Mizuho Ohshima
1
,
Seiichi Saitoh
2
1東北大学病院病理部
2東北大学大学院医学研究科泌尿器科学講座
キーワード:
腎腫瘍
,
新WHO分類
,
腎摘標本
Keyword:
腎腫瘍
,
新WHO分類
,
腎摘標本
pp.907-913
発行日 2005年11月20日
Published Date 2005/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100414
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要旨 近年,分子生物学的解析の発達で腎腫瘍の分類が大幅に変化してきている。新分類に加えられたいくつかの腫瘍は従来のconventionalな腎癌と比較して生物学的態度が異なることも示されている。したがって精確な病理組織診断が術式選択や術後追加治療などの方針決定にきわめて重要な意義を持つことはいうまでもない。この際,一般的な組織診断も必要不可欠であるが,最終的な診断確定においては免疫組織化学的検索や電子顕微鏡による観察,さらにはchromosomal/genetic analysisがきわめて有用になる場合もある。そのため腎腫瘍の手術検体の取り扱いについては特殊検索をも視野に入れた方策が望まれる。
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