Japanese
English
症例報告
糖尿病患者に生じた汎発性環状肉芽腫の1例
Generalized granuloma annulare in a patient with diabetes mellitus
根岸 泉
1
,
田村 敦志
1
,
大西 一徳
1
,
石川 治
1
Izumi NEGISHI
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Kazunori OHNISHI
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
汎発性環状肉芽腫
,
糖尿病
Keyword:
汎発性環状肉芽腫
,
糖尿病
pp.832-834
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904086
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77歳,女性.腰部から腹部にかけては辺縁が堤防状に隆起した類円形ないしは環状の紅斑,左下腿伸側には米粒大までの淡紅色丘疹を多数認めた.サルコイドーシスや環状肉芽腫などを疑い精査した.腰部皮疹の生検組織像で,変性した膠原線維を柵状に取り囲む類上皮細胞と多核巨細胞,その外側に小円形細胞からなる肉芽腫構造を認めた.以上の臨床ならびに病理所見から環状肉芽腫と診断した.皮疹が躯幹と下腿という異なる解剖学的部位に分布していたことから,汎発性環状肉芽腫と考えた.限局性と汎発性肉芽腫の皮疹の形状について,文献的考察を加えた.
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