連載
海外生活16年—出会った人・学んだこと・16
神保 孝一
1
1札幌医科大学皮膚科
pp.373
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903910
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ハーバード大学医学部皮膚科学講座におけるレジデントの研修(その8)
女性のチーフレジデントとAntoinette F Hood教授
卒後臨床研修でのレジデント制におけるチーフレジデントの占める役割は重要である.レジデントの意見・希望などの総意をまとめるばかりではなく,スタッフとの交渉,さらにはジュニア・スタッフとしての役割をも兼ねている.ちょうど,日本においては医局制の中の医局長の役割に似ているかもしれない.
ハーバード大学(MGII)皮膚科学講座のこのような重要なポストに,2人の女性がチーフレジデントととして登場した.彼女らの名前はBarbara GilchrestとAntoinette F Hoodである.私の記憶している限りにおいては,全米で(少なくとも皮膚科において)初めての女性チーフレジデントの出現であった.Fitzpatrick教授自身,このような女性の活躍に極めて好意的な意見を述べていたのを記憶している.
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