Japanese
English
症例報告
オキサトミドが奏効した疱疹状天疱瘡の1例
A case of herpetiform pemphigus clinically well controlled with oxatomide
宮岡 由規
1
,
滝脇 弘嗣
1
,
荒瀬 誠治
1
Yuki MIYAOKA
1
,
Hirotsugu TAKIWAKI
1
,
Seiji ARASE
1
1徳島大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokushima University School of Medicine
キーワード:
herpetiform pemphigus
,
オキサトミド
,
デスモグレイン1
Keyword:
herpetiform pemphigus
,
オキサトミド
,
デスモグレイン1
pp.771-773
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903686
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69歳,女性の疱疹状天疱瘡症例を報告する.頭部,腹部,上肢に激しい痒みを伴う紅斑が出現.しだいに紅斑辺縁に小水疱が出現した.組織学的には,表皮内に水疱形成およびeosino—philic spongiosisを,蛍光抗体直接法で表皮細胞間にIgG,C3の沈着を認めた.患者血清中には抗デスモグレイン1抗体のみ陽性であった.オキサトミド60mg内服とジフルプレドナート軟膏外用で2週間後には皮疹は消失し,以後オキサトミド内服で8か月間にわたり皮疹は抑制された.その後,徐々に再燃してきたため,プレドニンを併用したが効果は少なく,ミノサイクリンの併用でコントロールしえている.
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