Japanese
English
症例報告
イオメプロールによる遅延型アレルギー性薬疹の3例
Three cases of drug eruption due to iomeprol
高橋 さなみ
1,2
,
相原 道子
1,2
,
池澤 善郎
1,2
Sanami TAKAHASHI
1,2
,
Michiko AIHARA
1,2
,
Zenro IKEZAWA
1,2
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院皮膚科
2現横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University Urafune Hospital
2Yokohama City University Medical Center
キーワード:
非イオン性ヨード造影剤
,
イオメプロール
,
遅延型アレルギー性薬疹
Keyword:
非イオン性ヨード造影剤
,
イオメプロール
,
遅延型アレルギー性薬疹
pp.766-769
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903685
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
本邦において1994年に承認,発売された非イオン性造影剤であるイオメプロール(イオメロン®)の遅延型アレルギー性薬疹の3例を経験した.3例とも播種性紅斑丘疹型であった.症例1,2では初回投与からそれぞれ11日,10日目に,また症例3は初回投与10日後に再度投与され,約10時間後に皮疹が出現した.ステロイド外用剤の塗布にて3例とも1週間以内に皮疹は消失した.上記3症例に各種非イオン性ヨード造影剤のパッチテストと皮内テストを施行し,造影剤アレルギーの交差の有無を検討した.イオメプロールの抗原決定基は症例により異なる可能性,また複数の構造が抗原決定に関与する可能性が示唆された.以上より,急性心筋梗塞のように何度も造影検査を必要とする疾患では,症例ごとに造影剤アレルギーの交差の有無を検討する必要があると考えられた.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.