Japanese
English
症例報告
非イオン性ヨード造影剤イオメプロールによる薬疹の1例
A case of drug eruption caused by iomeprol
堺 則康
1,2
,
國本 健太
3
,
安藤 順
4
,
川名 誠司
1
Noriyasu SAKAI
1,2
,
Kenta KUNIMOTO
3
,
Jun ANDO
4
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学付属病院皮膚科
2北村山公立病院皮膚科
3北村山公立病院脳神経外科
4北村山公立病院放射線科
1Depertment of Dermatology,Nippon Medical School
2Depertment of Dermatology,Kitamurayama Hospital
3Depertment of Neurosurgery,Kitamurayama Hospital
4Depertment of Roentgenology,Kitamurayama Hospital
キーワード:
イオメプロール
,
遅発型副作用
,
交差感作
Keyword:
イオメプロール
,
遅発型副作用
,
交差感作
pp.984-987
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101370
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54歳,男性.脳動脈瘤検査時に非イオン性ヨード造影剤であるイオメプロール(商品名:イオメロン(R))を使用後,7日目にほぼ全身の紅斑が出現.パッチテスト・スクラッチパッチテストにて陽性所見を得,イオメプロールによる薬疹(播種性紅斑型)と診断した.非イオン性ヨード造影剤はイオン性造影剤に比べて,遅発型の副作用が多く,造影剤使用数日後に薬疹が発症したという報告例が複数ある.また,非イオン性ヨード造影剤では,同系の薬剤間での交差感作が多いことが知られる.自験例はこの2つの特徴をともに有していた.同薬剤を使用するに当たっては,遅発型副作用,交差感作の2点に注意する必要がある.
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