Japanese
English
臨床統計
中高年の薬疹
Drug Eruptions in the Elderly Patients
大沢 純子
1
,
相原 道子
1
,
北村 和子
1
,
池澤 善郎
1
,
中嶋 弘
1
Junko OSAWA
1
,
Michiko AIHARA
1
,
Kazuko KITAMURA
1
,
Zenro IKEZAWA
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University, School of Medicine
キーワード:
薬疹
,
統計
,
中高年層
,
老人
Keyword:
薬疹
,
統計
,
中高年層
,
老人
pp.207-210
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900298
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1983-1988年の横浜市立大学皮膚科における40歳以上の中高年層の薬疹に着目し検討した.40歳以上の占める割合は6年間で著変はなかったが,60歳以上の層の増加が認められた.臨床型では若年層と比べ苔癬型と光線過敏型が目立って多く,原因薬剤では高血圧治療薬,循環器用剤が多いのが特徴的であった.同一薬剤において臨床型の発現のしかたを各年代毎に比較してみると,抗生剤では紅皮症型の増加傾向が,消炎剤で光線過敏型が増え固定疹型が減少する傾向がみられた.これらの特徴は中高年層に投与頻度の高い高血圧治療薬や循環器用剤が苔癬型や光線過敏型をきたしやすいためだけではなく,加齢による要因も存在すると思われた.
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