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特集 あらためて学ぶ。薬疹と皮膚障害
症例報告
透析患者に生じたイオヘキソールによる固定薬疹の2例
Two cases of fixed drug eruption caused by iohexol in hemodialysis patients
皆川 大輔
1
,
佐々木 梓
1
,
上田 喬士
1
Daisuke MINAGAWA
1
,
Azusa SASAKI
1
,
Takashi UEDA
1
1横浜医療センター,皮膚科(主任:上田喬士部長)
キーワード:
血液透析
,
口唇潰瘍
,
多発性固定薬疹
,
非イオン性ヨード造影剤
,
慢性腎不全
Keyword:
血液透析
,
口唇潰瘍
,
多発性固定薬疹
,
非イオン性ヨード造影剤
,
慢性腎不全
pp.1818-1822
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002934
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症例1:67歳,女性。症例2:63歳,男性。いずれも血液透析を行っている患者であった。両症例ともイオヘキソールによる造影剤検査後に口唇,舌のびらん,手の紅斑が出現し,病理組織所見では表皮の壊死,表皮基底層の障害を認めた。両症例とも過去に類似のエピソードがあり,イオヘキソールによる多発性固定薬疹と診断した。また症例2ではパッチテストを行ったが,皮疹部,無疹部とも陰性であった。自験例を含めた非イオン性ヨード造影剤による固定薬疹の本邦報告を検討した結果,透析患者が大部分を占めること,口唇に高率に症状を認めることが造影剤による固定薬疹の特徴と考えた。
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