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ハーバード大学医学部皮膚科学講座のスタッフの紹介(その1)
私はボストンのハーバード大学皮膚科学講座に1970年より1976年まで在籍していた.しかし,1975年の9月から主たる任務は札幌医科大学に移り,ハーバード大学へは出張という形で在籍していた.
当時のハーバード大学皮膚科学講座には,現在多くの方面において皮膚科学を世界的レベルでリードをしている先生方が多数いた.Fitzpatrick教授は主任教授であり,その下にはDr Baden, Dr Freedburgが助教授として,その後教授として教室運営をサポートしていた.Baden教授は私のいたマサチューセッツ総合病院(MGH)にいたが,Freedburg教授は医学部本部の近くにあるベス・イスラエル病院に勤務していた.両教授は後に“Journal of Investigative Derma—tology”のeditorとなった.Freedburg教授はニューヨークに移り,ニューヨーク大学の主任教授となったが,Baden教授はずっとMGHに在籍していた.Baden教授の下にはDr Goldsmithがおり,私がMGHにいた当初は,レジデントを終了したばかりの新任のスタッフであった.その後ロチェスター大学に移り,現在は医学部長として活躍している.当時,Rothman教授の書かれた“Structure and Function of the Skin”の著書に傾倒し,将来是非ともこういった著書を残したいと口癖に話していた.実際,その後“Physiology and Molecular Biology of the Skin”という著書を出版した.Dr Freedburgの下にはDr K Andtがいた.彼は基礎研究は行わず,もっぱら臨床の方面に力を注いでいた.その延長として,現在は“Archives of Dermatology”のeditorとして活躍している.
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