Japanese
English
症例報告
BT型ハンセン病の1例
A case of borderline-tuberculoid leprosy
吉澤 公人
1
,
柿沼 寛
2
Kohjin YOSHIZAWA
1
,
Hiroshi KAKINUMA
2
1埼玉県立小児医療センター皮膚科
2川口市立医療センター皮膚科
1Division of Dermatology, Saitama Children's Medical Center
2Division of Dermatology, Kawaguchi Municipal Medical Center
キーワード:
BT型ハンセン病
,
オフロキサシン
,
ジアフェニルスルホン
,
らい反応
Keyword:
BT型ハンセン病
,
オフロキサシン
,
ジアフェニルスルホン
,
らい反応
pp.878-880
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903371
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
32歳,ブラジル人男性.初診の1年前より顔面,右上肢に紅斑が出現.背部,両手背,左膝蓋と全身諸所に非対称性に浸潤性紅斑を認める.皮疹部は痛覚が消失しており,両手は落痛を訴えていた.臨床所見および皮膚スメア検査,病理所見,PCR法,抗PGL−1抗体測定よりBT型ハンセン病と確定診断した.オフロキサシン300 mg/日の単独投与にて治療を開始したが効果に乏しく,ジアフェニルスルホン100mg/日を併用したところ著効を示し,1か月ほどで症状は明らかに改善された.経過中出現した1型らい反応に対しては,プレドニゾロン20mg/日の併用で後遺症を残すことなく軽快した.治療7か月の時点で,皮膚スメア検査は陰性化し,皮疹部の生検にても肉芽腫性変化は消退した.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.