Japanese
English
今月の症例
Fibro-osseous pseudotumor of the digitisの1例
A case of fibro-osseous pseudotumor of the digitis
廣井 彰久
1
,
山本 有紀
1
,
上出 康二
1
,
古川 福実
1
Akihisa HIROI
1
,
Yuki YAMAMOTO
1
,
Koji UEDE
1
,
Fukumi FURUKAWA
1
1和歌山県立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Wakayama Medical College
キーワード:
fibro-osseous pseudotumor of the digitis
,
肉芽様組織
,
類骨組織
,
ムチン
Keyword:
fibro-osseous pseudotumor of the digitis
,
肉芽様組織
,
類骨組織
,
ムチン
pp.874-876
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903370
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61歳,女性.初診約1か月半前に転倒し左第1趾先端を打撲した.自覚症状はなく放置していたが,約2週間で弾性軟,鳩卵大の腫瘤を生じた.細菌培養はプロテウスが同定され,真菌培養は陰性であった.単純X線写真では,骨融解像はなく腫瘤陰影があり,末節骨背側に接して突出した骨部分がみられた.伝達麻酔下に切除した腫瘤はもろく,割面は不均一で中心部に白色の骨様部分,周囲に脂肪織と肉芽様組織が混在していた.組織像は表皮下から深部皮下組織にかけて膠原線維の増生があり,線維間には類骨組織が存在し,ムチンの沈着もみられた.臨床像,X線像,組織像からfibro-osseous pseudotumor of the digitisと診断した.
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