Japanese
English
症例報告
シクロスポリンが奏効したと考えられる進行性間質性肺炎を合併した皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis with progressive interstitial pneumonia successfully treated with cyclosporin
木花 いづみ
1
,
木村 佳史
1
,
山田 佐知子
1
,
斎藤 京
1
,
楠原 範之
2
,
荻原 通
2
Izumi KONOHANA
1
,
Yoshifumi KIMURA
1
,
Sachiko YAMADA
1
,
Hitoshi SAITO
1
,
Noriyuki KUSUHARA
2
,
Toru OGIWARA
2
1平塚市民病院皮膚科
2平塚市民病院内科
1Department of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
2Department of Internal Medicine, Hiratsuka City Hospital
キーワード:
皮膚筋炎
,
間質性肺炎
,
γグロブリン大量療法
,
血漿交換
,
シクロスポリン
Keyword:
皮膚筋炎
,
間質性肺炎
,
γグロブリン大量療法
,
血漿交換
,
シクロスポリン
pp.1120-1122
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903078
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65歳,女性.爪囲紅斑,皮膚潰瘍,倦怠感を主訴に来院した皮膚筋炎.筋症状は軽微で副腎皮質ホルモン剤による治療を開始し,皮膚症状が軽快傾向中,間質性肺炎の急速な進行を認めた.パルス療法は無効で,γグロブリン大量療法,血漿交換療法施行後,シクロスポリン内服を開始したところ,間質性肺炎の進行を防ぐことができ,在宅酸素療法を行いながら通院できる状態まで軽快した.皮膚筋炎に合併する進行性間質性肺炎は一般に予後不良とされるので,経過中常に本症の出現,増悪に留意し,進行性である場合は積極的な治療を行うことが必要と考える.
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