Japanese
English
症例報告
間質性肺炎を伴う皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis with interstitial pneumonitis
平山 隆士
1
,
前田 文彦
1
,
赤坂 俊英
1
Takashi HIRAYAMA
1
,
Fumihiko MAEDA
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Iwate Medical School
キーワード:
皮膚筋炎
,
間質性肺炎
,
KL-6
Keyword:
皮膚筋炎
,
間質性肺炎
,
KL-6
pp.164-167
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101159
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68歳,男性.間質性肺炎を合併したamyopathic dermatomyositisの1例を報告した.両上眼瞼の紅色皮疹で初発し,顔面,頚部,胸背部,手背に浮腫性紅斑と多型皮膚萎縮局面を散在して認めた.筋症状はごく軽度であった.抗核抗体640倍陽性で低酸素血症があり,間質性肺炎の特異的マーカーである血清KL-6値が高値の間質性肺炎を合併していた.胸部CTでは,両下肺野に間質性変化を認めた.プレドニゾロン60mg/日にてCT所見に改善ないため,メチルプレドニゾロン1,000mg/日のステロイドパルス療法を3日間行ったところ皮疹は著明に改善し,両下肺野の間質性変化も消失,KL-6も低下した.KL-6は間質性肺炎の診断・病勢評価において有用なマーカーであると考えた.
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