Japanese
English
症例
シクロスポリンが奏効したWells症候群の1例
Wells syndrome successfully treated with cyclosporine
山口 祐子
1
,
高橋 道央
2
,
折田 正人
2
,
林 伸和
1
Yuko YAMAGUCHI
1
,
Michihisa TAKAHASHI
2
,
Masato ORITA
2
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
2折田皮膚科,東京都葛飾区
キーワード:
Wells症候群
,
eosinophilic cellulitis
,
flame figure
,
シクロスポリン
Keyword:
Wells症候群
,
eosinophilic cellulitis
,
flame figure
,
シクロスポリン
pp.648-652
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003909
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51歳,女性。2カ月前より前額部に瘙痒感を伴う紅色丘疹が多発し,ステロイド外用で軽快しなかった。生検を施行後に,顔面に紅色丘疹,浮腫性紅斑が多発し,頸部,上肢にも拡大した。末梢血好酸球増多があり,病理組織像では真皮全層の膠原線維間の著明な好酸球浸潤と,flame figureを認めた。他臓器障害はなく,Wells症候群と診断した。プレドニゾロン30mgの内服で軽快するも,漸減中に再燃した。プレドニゾロン40mgを再開したが,減量で再燃するため,シクロスポリン3mg/kgを併用し奏効,プレドニゾロンの漸減が可能であった。本疾患で,ときにあるプレドニゾロン減量困難例ではシクロスポリン投与も選択肢になりうる。
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