Japanese
English
症例報告
潰瘍性大腸炎を伴った壊疽性膿皮症の1例
A case of pyoderma gangrenosum associated with ulcerative colitis
鈴木 典子
1
,
村山 功子
1
,
吉池 高志
1
,
丸山 俊秀
2
,
高森 建二
1
Noriko SUZUKI
1
,
Noriko MURAYAMA
1
,
Takashi YOSHIIKE
1
,
Toshihide MARUYAMA
2
,
Kenji TAKAMORI
1
1順天堂大学浦安病院皮膚科学教室
2順天堂大学浦安病院内科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University Urayasu Hospital
2Department of Dermatology, Juntendo University Urayasu Hospital
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
壊疽性膿皮症
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
壊疽性膿皮症
pp.1109-1111
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903075
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37歳女性の潰瘍性大腸炎を伴う壊疽性膿皮症の1例を報告した.壊疽性膿皮症は,潰瘍性大腸炎,大動脈炎症候群など種々の自己免疫性疾患,免疫異常が疑われる疾患に合併することが知られているが,本邦1992〜1996年の5年間における壊疽性膿皮症121例の合併症について調べたところ,85.1%が何からの合併症を有しており,中でも潰瘍性大腸炎が最も多く45.5%と半数近くを占めた.次いで骨髄異形成症候群9.1%,大動脈炎症候群,Crohn病各7.4%であった.従来,欧米では潰瘍性大腸炎,本邦では大動脈炎症候群を合併することが多いとされてきたが,近年本邦でも潰瘍性大腸炎が増加してきている.
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