Japanese
English
症例報告
アンピロキシカムによる薬疹—薬剤刺激培養患者由来単核球にケモカイン産生をみた1例
A case of drug eruption induced by ampiroxicam:Chemokines production in the peripheral blood mononuclear cells from the patient
河 京美
1
,
平野 眞也
1
,
石神 光雄
1
,
森島 陽一
1
,
加藤 則人
1
,
安野 洋一
1
Kyomi KAWA
1
,
Shinya HIRANO
1
,
Mitsuo ISHIGAMI
1
,
Yoichi MORISHIMA
1
,
Norito KATOH
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
アンピロキシカム
,
多形紅斑型薬疹
,
サイトカイン
Keyword:
アンピロキシカム
,
多形紅斑型薬疹
,
サイトカイン
pp.793-796
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902995
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42歳,女性.アンピロキシカム(フルカム®)内服後に多形紅斑型薬疹を発症し,末梢血好酸球増多と,病理組織像で好酸球浸潤による血管病変がみられた.ピロキシカムによるスクラッチパッチテストで48時問後に紅斑を認め,リンパ球幼若化試験で疑陽性であった.患者末梢血単核細胞(PBMC)を用いて薬剤刺激による好酸球の走化性,活性化に関するregulated on activation,normal T cell expressed and secreted(RANTES),monocyte chemotactic peptide-1(MCP-1),macrophage inflammatory protein-1α(MIP-1α)活性を測定し,高値を示す結果が得られた.これよりこれらのサイトカインがアレルギー性薬疹の病態に関与しているということだけでなく,病態に応じたサイトカインの測定により原因薬剤の同定に役立つ可能性が示唆された.
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