Japanese
English
症例報告
アンピロキシカムによる多形滲出性紅斑型薬疹の1例
A case of drug eruption (erythema exudativum multiforme-type) due to ampiroxicam
黒川 一郎
1
,
魚井 美由紀
1
,
桑元 香津恵
2
Ichiro KUROKAWA
1
,
Miyuki UOI
1
,
Katsue KUWAMOTO
2
1兵庫県立塚口病院皮膚科
2関西医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hyogo Prefectural Tsukaguchi Hospital
2Department of Dermatology, Kansai Medical University
キーワード:
アンピロキシカム
,
多形滲出性紅斑型薬疹
Keyword:
アンピロキシカム
,
多形滲出性紅斑型薬疹
pp.900-902
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902331
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アンピロキシカム(フルカム®)による多形滲出性紅斑型薬疹の1例を報告する.症例は39歳,女性.感冒症状にて近医にて抗菌剤,消炎鎮痛剤,総合感冒剤等を処方されたところ,四肢に類円形の滲出性紅斑,target lesion,一部に紫斑が出現,全身の関節痛を伴い,入院.病理組織所見では,表皮へのリンパ球の浸潤,海綿状態,Civatte bodyの存在,真皮上層の血管周囲性の単核球の細胞が認められた.臨床検査所見では,白血球数の減少,血小板数の軽度減少,GOT,GPTの軽度上昇,LDH,CRP,IgAの軽度上昇,血沈の亢進がみられた.入院後,ステロイド,プロスタグランジンE1点滴にて自覚症状,皮疹は軽快した.内服誘発テストを施行したところ,アンピロキシカム内服後に類円形の紅斑が再現された.
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