Japanese
English
症例報告
セレコキシブ(セレコックス ®)による薬疹の2例
Two cases of drug eruption due to celecoxib (Celecox ®)
花川 博義
1
,
刀川 信幸
1
,
柳原 誠
1
,
太田 悟
2
,
駒井 理
2
Hiroyoshi HANAKAWA
1
,
Nobuyuki TACHIKAWA
1
,
Makoto YANAGIHARA
1
,
Satoru OTA
2
,
Osamu KOMAI
2
1真生会富山病院皮膚科
2真生会富山病院整形外科
1Division of Dermatology, Shinseikai Toyama Hospital, Toyama, Japan
2Division of Orthopaedics, Shinseikai Toyama Hospital, Toyama, Japan
キーワード:
セレコキシブ
,
薬疹
,
多形紅斑型薬疹
,
間擦疹型薬疹
,
汗管
Keyword:
セレコキシブ
,
薬疹
,
多形紅斑型薬疹
,
間擦疹型薬疹
,
汗管
pp.804-807
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102110
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 症例1:68歳,女性.セレコキシブ(セレコックス ®)内服9日後より,全身にそう痒を伴った母指頭大までの浸潤性紅斑が多発した.眼と口腔の粘膜に軽度の充血がみられた.真皮上層の血管周囲と毛包・脂腺周囲に炎症細胞浸潤を認めた.症例2:61歳,男性.セレコキシブ内服24日後より体幹・四肢の間擦部を中心に粟粒大の淡紅色から赤色の紅斑と丘疹が多数集簇してみられ,一部紫斑を伴っていた.真皮上層の血管周囲にリンパ球の浸潤と赤血球の血管外漏出があり,表皮内汗管と真皮内汗管周囲にリンパ球の浸潤がみられた.症例1,2ともにセレコキシブの中止とプレドニゾロンの内服により皮疹は速やかに軽快した.薬剤パッチテストは両症例とも陽性であり,それぞれ多形紅斑型,間擦疹型薬疹と診断した.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.