Japanese
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症例報告
光線過敏症型から多形紅斑型に移行したカルバマゼピン(テグレトール®)による薬疹の1例
A case of a photosensitive drug eruption evolving into erythema multiforme due to carbamazepine
春山 興右
1
,
種瀬 朋美
1
,
大井 三恵子
1
Kosuke HARUYAMA
1
,
Tomomi TANESE
1
,
Mieko OI
1
1中野総合病院皮膚科
1Division of Dermatology,Nakano General Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
光線過敏症型薬疹
,
カルバマゼピン
,
多形紅斑型薬疹
Keyword:
光線過敏症型薬疹
,
カルバマゼピン
,
多形紅斑型薬疹
pp.103-106
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102201
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要約 21歳,女性.既往症にてんかん.2007年7月よりバルプロ酸ナトリウムに加えカルバマゼピンの内服を開始した.同年8月,海水浴後に発熱とともに露光部より紅斑が出現した.39℃台の発熱も出現し,屋内で過ごしたが紅斑は徐々に非露光部にも拡大した.カルバマゼピンのみ内服を中止し,ステロイド内服にて軽快した.光パッチテストでカルバマゼピンに陽性であった.カルバマゼピンによる光線過敏症型薬疹の報告は他の臨床型と比し少ないが,重症化する可能性があり,注意を要する.本例は多形紅斑型薬疹に移行した稀な症例であると考えた.
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