Japanese
English
症例報告
Hydroxyureaによる下腿潰瘍と爪甲黒色色素沈着の1例
A case of leg ulcer and rnelanonychia due to hydroxyurea
野瀬 隆夫
1,2
,
伊藤 由佳
1
,
三浦 宏之
1
,
倉知 貴志郎
1
,
田邊 昇
1
,
小塚 雄民
1
Takao NOSE
1,2
,
Yuka ITO
1
,
Hiroyuki MIURA
1
,
Kishiro KURACHI
1
,
Noboru TANABE
1
,
Takehito KOZUKA
1
1国立大阪病院皮膚科アレルギー科
2大阪府立母子保健総合医療センター形成外科
1Department of Dermatology and Allergy, Osaka National Hospital
キーワード:
hydroxyurea
,
下腿潰瘍
,
慢性骨髄性白血病
,
爪甲黒色色素沈着
Keyword:
hydroxyurea
,
下腿潰瘍
,
慢性骨髄性白血病
,
爪甲黒色色素沈着
pp.609-611
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902600
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55歳,女性.1991年慢性骨髄性白血病発症,1992年インターフェロンα,1995年hydroxyurea(ハイドレア®)を開始した.1996年両側足背外側部と右アキレス腱部に有痛性皮膚潰瘍と全足趾爪甲にびまん性黒色色素沈着が出現してきた.病理組織では表皮は萎縮し,空胞状の変性した部分を認めた.真皮乳頭層には浮腫があった.血管炎の所見は認めなかった.投与中止にて症状は軽減した.本症例をハイドレア®長期投与による皮膚潰瘍と爪甲黒色色素沈着と診断した.本邦において,本剤は1992年に発売開始されたため,本症例のような報告は少なく,今後増加してくると予想される.
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