Japanese
English
症例報告
Hydroxyurea投与中にみられた皮膚潰瘍の1例および本邦報告例の検討
Hydroxyurea-related ankle ulcers in a patient with chronic myelogenous leukemia:A case report and review of the literature in Japan
濱 直人
1
,
宮本 由香里
1
,
大塚 俊
1
,
山蔭 明生
1
,
山崎 雙次
1
Naoto HAMA
1
,
Yukari MIYAMOTO
1
,
Syun OTSUKA
1
,
Akio YAMAKAGE
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
ハイドロキシウレア
,
慢性骨髄性白血病
,
皮膚潰瘍
Keyword:
ハイドロキシウレア
,
慢性骨髄性白血病
,
皮膚潰瘍
pp.748-750
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904064
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62歳,女性.慢性骨髄性白血病(以下,CML)に対し1996年3月よりハイドロキシウレア(以下,HU)1,000〜1,500mg/dl/日にて治療され,2年5か月後の1998年8月,両足踵部に黄白色壊死を付した深い有痛性潰瘍が出現した.HU中止により潰瘍は急速に治癒したことより,HUに起因する皮膚潰瘍と考えた.組織所見では血管炎はみられなかったが血管周囲にリンパ球を主体とする炎症細胞浸潤,血管壁の肥厚,血管内腔の閉塞を認め,蛍光抗体直接法は陰性であった.以上より,潰瘍形成にはHUによる何らかの血管障害が関与している可能性が考えられた.
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