Japanese
English
症例報告
成人型色素性蕁麻疹の1例
A case of adult onset urticaria pigmentosa
三浦 宏之
1
,
谷 守
1
,
野瀬 隆夫
1
,
田邉 昇
1
,
磯ノ上 正明
1
,
小塚 雄民
1
Hiroyuki MIURA
1
,
Mamori TANI
1
,
Takao NOSE
1
,
Noboru TANABE
1
,
Masaaki ISONOKAMI
1
,
Takehito KOZUKA
1
1国立大阪病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka National Hospital
キーワード:
成人型色素性蕁麻疹
,
色素沈着
Keyword:
成人型色素性蕁麻疹
,
色素沈着
pp.70-72
発行日 1997年1月1日
Published Date 1997/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902078
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症例:31歳,男性.6年前より米粒大の扁平隆起性丘疹が出現し徐々に全身に拡大し,一見多発性の皮膚線維腫様であった.丘疹の組織所見はHE染色では基底層の色素沈着のみであったが,トルイジンブルー染色にて乳頭層から真皮上層に肥満細胞が散在して認められ色素性蕁麻疹と診断した.成人の色素性蕁麻疹は典型例に比し軽症のことがあり診断が困難な場合がある.よって軽微な掻痒を伴う色素性の丘疹では本症も念頭に置き,HE染色にて明らかな細胞浸潤がなくともトルイジンブルー等の染色を試みる価値がある.
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