Japanese
English
症例報告
コレステロール結晶塞栓症の1例
A case of cholesterol crystal embolization
川口 とし子
1,2
,
西田 るみ
1
,
大沼 すみ
1
,
池澤 善郎
1
Toshiko KAWAGUCHI
1,2
,
Rumi NISHIDA
1
,
Sumi OHNUMA
1
,
Zenro IKEZAWA
1
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院皮膚科
2横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine, Urafune Branch Hospital
キーワード:
コレステロール結晶塞栓症
,
壊疽
,
動脈造影
,
皮斑
,
腎不全
Keyword:
コレステロール結晶塞栓症
,
壊疽
,
動脈造影
,
皮斑
,
腎不全
pp.613-615
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902601
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76歳男性のコレステロール結晶塞栓症の1例を報告した.心筋梗塞の経過観察のため冠動脈造影を受けた数日後より足部に皮斑が認められ,徐々に腎不全,足趾の壊疽が生じ,皮膚生検で脂肪層の血管にコレステロール結晶による塞栓が認められ本症と診断された.壊疽は保存的治療に抵抗性で,両第5趾の切断を余儀なくされたが,腎不全は,血液透析の適応には至らず徐々に回復した.最近10年間の本邦報告例の中では比較的軽症例と思われた.
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