Japanese
English
症例報告
抗ミトコンドリア抗体高値陽性を示した成人Still病の1例
A case of adult-onset Still's disease with elevated antimitochondrial antibody
三浦 宏之
1
,
伊藤 由佳
1
,
野瀬 隆夫
1
,
田邉 昇
1
,
磯ノ上 正明
1
,
小塚 雄民
1
Hiroyuki MIURA
1
,
Yuka ITOH
1
,
Takao NOSE
1
,
Noboru TANABE
1
,
Masaaki ISONOKAMI
1
,
Takehito KOZUKA
1
1国立大阪病院皮膚科・アレルギー科
1Department of Dermatology and Allergology, Osaka National Hospital
キーワード:
成人Still病
,
抗ミトコンドリア抗体
,
肝機能障害
Keyword:
成人Still病
,
抗ミトコンドリア抗体
,
肝機能障害
pp.732-733
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902979
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- Abstract 文献概要
症例は55歳,女性.抗核抗体陰性を含め,成人Still病の診断基準をすべて満たしたが,抗ミトコンドリア抗体が陽性であった.肝生検では肝細胞の変性,壊死とグリソン鞘でのリンパ球浸潤を認めるが胆管の構造は保たれていた.上記所見とM2抗体陰性であったことより,原発性胆汁性肝硬変の合併は否定し,成人Still病での肝障害には自己免疫機序が関与する可能性があると考えた.
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