Japanese
English
症例報告
色素分界線条の1例
A case of pigmentary demarcation line associated with pregnancy
奥芝 幹代
1,3
,
加藤 直子
1
,
田村 あゆみ
1
,
西尾 千恵子
2
Mikiyo OKUSHIBA
1,3
,
Naoko KATO
1
,
Ayumi TAMURA
1
,
Chieko NISHIO
2
1国立札幌病院皮膚科
2西尾皮膚科
3奥芝外科皮膚科医院
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
2Nishio Dermatology
キーワード:
妊娠
,
色素分界線条
Keyword:
妊娠
,
色素分界線条
pp.452-454
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902562
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妊娠に伴い胸部および下肢に茶褐色の色素線条が出現した妊婦例を報告する.症例は26歳,日本人女性で,初診時に第1子の妊娠9か月であった.皮疹は左右対称性で乳房上方を斜めに横切り上腕の前内側に至るものと,大腿内側部から後内側を通り両膝窩部内側から内踝にまで至る茶褐色の境界線条であった.皮疹は妊娠7か月時から皮膚表面のチリチリ感を伴って出現し,妊娠週数に伴い境界明瞭となった.妊娠および出産には異常を認めず満期正常分娩後,産後2か月目で皮疹は一部を除き不明瞭となってきている.
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