Japanese
English
症例報告
多発性Bowen病から進展した侵襲性有棘細胞癌の1例—シスプラチンによる徐脈を示した例
A case of invasive carcinoma developing from multiple Bowen's disease
奥芝 幹代
1,2
,
加藤 直子
1
,
田村 あゆみ
1
Mikiyo OKUSHIBA
1,2
,
Naoko KATO
1
,
Ayumi TAMURA
1
1国立札幌病院皮膚科
2奥芝外科皮膚科
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
キーワード:
多発性Bowen病
,
侵襲性有棘細胞癌
,
リンパ節転移
,
洞性徐脈
Keyword:
多発性Bowen病
,
侵襲性有棘細胞癌
,
リンパ節転移
,
洞性徐脈
pp.444-446
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902560
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両下肢の多発性Bowen病の一部から有棘細胞癌を発生し右鼠径リンパ節転移を伴った69歳の男性例を報告する.両足および左下腿に直径6mmから6cm大までの境界明瞭,角化性で茶褐色のBowen病を5個認めた.さらに易出血性で紅褐色の有棘細胞癌を1個右足背に認め,右浅鼠径リンパ節転移を伴っていた.外科的療法およびシスプラチン(CDDP)と5—フルオロウラシル(5—FU)による化学療法を行った.化学療法施行中,CDDPの副作用と考えられる洞性徐脈が認められた.
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