Japanese
English
皮膚科図譜・98
色素分界線
DEMARCATION LINES OF PIGMENTATION
野北 通夫
1
Michio NOGITA
1
1長崎大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermato-Urology Nagasaki University school of Medicine
pp.534
発行日 1959年6月1日
Published Date 1959/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202560
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色素分界線はDermatomの重複しない部位,即ち対側性に四肢の軸線並びに躯幹の前後正中部に一致してあらわれ,下肢ではL2-5が軸前性(淡色部),S1-3が軸後性(濃色部)であり,会陰部略々中央に始り,膝窩内縁を経て下腿内後縁を内踝後側に向つて走る明劃な分界線を形成する。而して大腿では軸前後の着色差は必らずしも顕著でなく,むしろ分界線が目立つに対し,下腿では着色差が顕著である。
図は本症と原爆との関係を心配して外来を訪れた24歳女子にみた極めて顕著な下肢の色素分界線の一部(下腿)である。
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