Japanese
English
症例報告
Subungual myxomaの1例
A case of subungual myxoma
奥芝 幹代
1,2
,
加藤 直子
1
,
田村 あゆみ
1
Mikiyo OKUSHIBA
1,2
,
Naoko KATO
1
,
Ayumi TAMURA
1
1国立札幌病院皮膚科
2奥芝外科皮膚科
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
キーワード:
myxoma
,
細網線維cutaneous focal mucinosis
Keyword:
myxoma
,
細網線維cutaneous focal mucinosis
pp.1126-1128
発行日 1997年12月1日
Published Date 1997/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902389
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42歳,女性.右拇指爪下に発生したmyxomaの1例を報告した.爪下から8×4×3mm大の表面平滑で黄白色調の腫瘍を摘出した.腫瘍は境界明瞭で部分的に線維性被膜を有し,紡錘型あるいは星芒状の核を有する細長い細胞で構成されていた.核分裂像は認められなかった.間質にはアルシアンブルー染色陽性の粘液物質が沈着し,ギッター染色陽性の細網線維が短く途切れながら比較的多数認められた.S−100蛋白,NF, NSEは陰性であった.爪下に発生したmyxomaの報告はきわめてまれであり,現在までに3症例を見るのみである.鑑別疾患にcutaneous focal mucinosisを挙げ,組織学的相違点につき文献的検討を行った.
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