Japanese
English
症例報告
軽症で推移した疱疹状膿痂疹の1例
A case of impetigo herpetiformis
寺澤 直子
1
,
岐部 幸子
1
,
中上 文子
1
,
末廣 晃宏
1
,
竹中 秀也
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
Naoko TERASAWA
1
,
Yukiko KIBE
1
,
Fumiko NAKAGAMI
1
,
Mitsuhiro SUEHIRO
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefecture University of Medicine
キーワード:
疱疹状膿痂疹
,
汎発性膿疱性乾癬
Keyword:
疱疹状膿痂疹
,
汎発性膿疱性乾癬
pp.435-437
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902557
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41歳女性,初産婦.妊娠33週時,左下腿に瘙痒を伴う紅斑,膿疱が出現し次第に全身に拡大した.初診時,腹部を中心に鶏卵大までの紅斑が多発融合し,一部は環状を呈していた.紅斑局面内には膿疱が集簇し,辺縁部では環状に配列していた.発熱などの全身症状は認めず,爪甲の変化もみられなかった.臨床検査所見ではとくに異常は認めなかった.病理組織所見では角層下膿疱およびKogojの海綿状膿疱が認められた.以上より軽症の疱疹状膿痂疹と診断した.治療はステロイド外用剤およびビタミンD3軟膏外用のみで寛解した.妊娠37週時に帝王切開にて女児を出産したが,出産前後での皮疹の増悪はみられなかった.
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