Japanese
English
症例報告
皮膚転移を認めたIgGλ型多発性骨髄腫の1例
IgGλ type multiple myeloma showing skin metastasis
吉田 智子
1
,
沼原 利彦
1
,
西本 正賢
1
,
高岩 堯
1
Tomoko YOSHIDA
1
,
Toshihiko NUMAHARA
1
,
Masayoshi NISHIMOTO
1
,
Takashi TAKAIWA
1
1香川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kagawa Medical School
キーワード:
IgGλ型多発性骨髄腫
,
皮膚転移
,
インターフェロンα
,
電子線
Keyword:
IgGλ型多発性骨髄腫
,
皮膚転移
,
インターフェロンα
,
電子線
pp.533-536
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901574
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46歳,女性.1992年IgGλ型多発性骨髄腫と診断され,当院内科などで化学療法によりコントロールされていた.'93年2月下旬より左鎖骨部に,3月には胸骨下部に皮下腫瘤が出現.4月当科初診時,左鎖骨部の腫瘤は径10cm高さ5cm,右胸鎖関節部,前頭部にもそれぞれ径3cm,径1cmの皮下腫瘤を認めた.組織学的には異型性の強い形質細胞様細胞の充実性増殖を認め,酵素抗体法で腫瘍細胞はL鎖λ陽性であり,多発性骨髄腫の皮膚転移と考えた.一部の皮下腫瘤に対してのインターフェロンαの局注は無効で,電子線30Gy照射により皮下腫瘤は消失した.1982年以後,本邦皮膚科領域で多発性骨髄腫の皮膚浸潤例は自験例を含め15例認めた.
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