Japanese
English
症例報告
免疫グロブリン遺伝子の再構成が認められた皮膚リンパ球腫の1例
A case of lymphocytoma cutis with clonal rearrangement of immunoglobulin gene
伊藤 康裕
1
,
本間 大
1
,
伊部 昌樹
1
,
浅賀 浩孝
1
,
豊田 典明
1
,
山本 明美
1
,
橋本 喜夫
1
,
飯塚 一
1
Yasuhiro ITO
1
,
Masaru HONMA
1
,
Masaki IBE
1
,
Hirotaka ASAGA
1
,
Noriaki TOYOTA
1
,
Akemi YAMAMOTO
1
,
Yoshio HASHIMOTO
1
,
Hajime IIZUKA
1
1旭川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
キーワード:
皮膚リンパ球腫
,
免疫グロブリン遺伝子
Keyword:
皮膚リンパ球腫
,
免疫グロブリン遺伝子
pp.161-163
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902442
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49歳,男性.1年前から存在する背部の自覚症状のない紅色の扁平隆起性局面2個を主訴に来院した.2個とも全切除した.組織学的に真皮全層に濾胞様構造を伴う異型性のない巣状のリンパ球様細胞浸潤を認めた.免疫組織学的にL−26は巣状の細胞浸潤中心部に,UCHL−1は周辺部に偏在し,B細胞のк鎖,λ鎖はともに陽性であった.皮膚リンパ球腫と診断し,経過観察していたが,9か月後背部に再発し,切除した組織標本から免疫グロブリン遺伝子の再構成を認めた.
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