Japanese
English
症例報告
大陰唇に生じた多発性稗粒腫の1例
A case of multiple miliums on the vulva
水口 聡子
1
,
岩原 邦夫
2
Satoko MINAGUCHI
1
,
Kunio IWAHARA
2
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
2江東病院皮膚科
1Department of Dermatology, School of Medicine, Juntendo University
2Department of Dermatology, Koto Hospital
キーワード:
稗粒腫
,
eruptive vellus hair cyst
Keyword:
稗粒腫
,
eruptive vellus hair cyst
pp.157-159
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902441
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大陰唇の多発性稗粒腫の1例を経験した.症例は43歳,女性.25歳頃より,特に誘因なく陰唇部に小結節が出現し,徐々に増加した.組織像は,真皮浅層から中層に位置する表皮性嚢腫であり,内腔には多数の軟毛と層状角質物質を含んでいた.嚢腫壁は顆粒層を介して角化し,壁と毛嚢との連続も明瞭にみられた.本例は,臨床的には原発性稗粒腫と思われたが,組織学的にはeruptive vellus hair cyst(EVHC)との鑑別が必要であったため,稗粒腫とEVHCとの関係について検討した.
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