Japanese
English
症例報告
丹毒様紅斑がみられた本態性血小板血症の1例
A case of essential thrombocythemia with erysipelas-like erythema
佐々木 千秋
1
,
高橋 正明
1
,
李 宗泰
2
,
浅野 千秋
3
Chiaki SASAKI
1
,
Masaaki TAKAHASHI
1
,
Muneyasu LEE
2
1市立函館病院皮膚科
2市立函館病院内科
3弘前大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hakodate Municipal Hospital
2Department of Internal Medicine, Hakodate Municipal Hospital
キーワード:
本態性血小板血症
,
丹毒様紅斑
Keyword:
本態性血小板血症
,
丹毒様紅斑
pp.431-433
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902217
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59歳,女性.右下腿に熱感,浸潤を伴った暗赤色紅斑が出現し,近医で抗生剤の点滴を13日間行うも軽快せず当科を受診.初診時の血液検査で血小板増多を認め,当院内科にて本態性血小板血症と診断された.皮疹は丹毒と考え,当科でも抗生剤の点滴と内服を施行したところ,徐々に軽快し始め,血小板血症の治療を開始する前にほぼ消退した.検査結果からは丹毒の診断を確定できなかった.皮疹の原因として,本態性血小板血症に伴う皮膚症状の可能性と,同症に伴う末梢循環障害のため治療経過が遅延した皮膚感染症の可能性が考えられた.
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