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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
4 皮膚疾患治療のポイント
強皮症に対する経中心静脈PGE1持続点滴静注法
Long term continuous intra-central venous infusion of prostaglandin E1 for systemic sclerosis
水谷 仁
1
Hitoshi MIZUTANI
1
1三重大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Mie University
キーワード:
強皮症
,
プロスタグランディン
Keyword:
強皮症
,
プロスタグランディン
pp.126-127
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902186
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- Abstract 文献概要
強皮症に対する新しい効果的な治療法の一つとして我々が行っているPGE1持続点滴静注法を紹介した.本法は炎症が消失し,硬化が著明に残った硬化期の強皮症に対してのみ適応がある治療法で,鎖骨下静脈より挿入した中心静脈カテーテルよりPGE1を80μg/日持続的に6週間以上投与する方法である.本法の効果は一時的な血管拡張にとどまらず,潰瘍の改善,器質的な皮膚,軟部組織の線維化の改善と関節可動域の著明な改善が認められた.特筆すべき副作用は認められなかったが,長期入院とカテーテル挿入,ポンプの装着という侵襲があることが課題の一つである.
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