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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
4 皮膚疾患治療のポイント
慢性円板状エリテマトーデスの治療
Treatment of chronic discoid lupus erythematosus
土田 哲也
1
Tetsuya TSUCHIDA
1
1埼玉医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Saitama Medical School
キーワード:
DLE
,
CLE
,
ILE
,
SLE
,
治療
Keyword:
DLE
,
CLE
,
ILE
,
SLE
,
治療
pp.128-133
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902187
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慢性円板状エリテマトーデス(DLE)の治療方針はDLEの考え方と直結する.DLE型皮疹を有するエリテマトーデス(LE)は,全身症状の観点からみた診断名としてはCLE(cutaneouslimited LE),ILE(intermediate LE),およびSLE(systemic LE)のいずれでもありうる.自験70例の臨床的検討を行った結果,DLE型皮疹を有するLEがSLEであることを強く規定するのは播種状DLE型皮疹であることと,急性型皮疹の併存をみることであると考えられた.一方,CLE,ILE,SLEにみられるDLE型皮疹の異同については結論を出せなかったが,LE皮疹のスペクトラムとしての考え方の中でDLE型皮疹も捉えていく考え方を提示した.実際的な治療については,DLE型皮疹を有するCLE,ILE,SLEのそれぞれにおいて,副腎皮質ステロイド外用・内服,DDS内服,金療法を中心に治療方針を述べた.
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