Japanese
English
症例報告
色素血管母斑症(IIa型)の1例
A case of phacomatosis pigmentovascularis (Type II a)
藤井 紀和
1
,
森 紀子
1
,
出口 英樹
1
,
望月 隆
1
,
加地 明
1
,
杉浦 久嗣
1
,
上原 正巳
1
Norikazu FUJII
1
,
Noriko MORI
1
,
Hideki DEGUCHI
1
,
Takashi MOCHIZUKI
1
,
Akira KAJI
1
,
Hisashi SUGIURA
1
,
Masami UEHARA
1
1滋賀医科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Shiga University of Medical Science
キーワード:
色素血管母斑症
,
単純性血管腫
,
青黒色斑
,
異所性蒙古斑
,
貧血母斑
Keyword:
色素血管母斑症
,
単純性血管腫
,
青黒色斑
,
異所性蒙古斑
,
貧血母斑
pp.166-168
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903480
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61歳,男性.出生時より胸部,項部,上背部,両上肢および大腿伸側に赤色斑があり,背部から臀部の広い範囲に青黒色斑があった.右上背部と左下背部で両者が重なって存在した.また,53歳時,赤色斑上に赤色の丘疹,結節が出現した.赤色斑部の病理組織像は真皮上層の血管増生と拡大であり,青黒色斑部では基底層のメラニンおよび真皮メラノサイトの増加が認められた.また全身性病変は認められなかった.以上より自験例を色素血管母斑症(長谷川-安原分類IIa型)と診断した.自験例では出生時から現在まで赤色斑および青黒色斑の色調および範囲の著明な変化は認められなかった.
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