Japanese
English
症例報告
プロピオン酸アルクロメタゾンによるアレルギー性接触皮膚炎の1例
A case of allergic contact dermatitis due to alclometasone dipropionate
遠藤 祐理子
1
,
江川 ゆり
1
,
横山 泉
1
,
伊東 文行
1
,
森山 まさみ
2
Yuriko ENDOH
1
,
Yuri EGAWA
1
,
Izumi YOKOYAMA
1
,
Fumiyuki ITOH
1
,
Masami MORIYAMA
2
1日本医科大学附属第2病院皮膚科
2森山皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Medical School, Second Hospital
2Moriyama Dermatology Clinic
キーワード:
プロピオン酸アルクロメタゾン
,
アレルギー性接触皮膚炎
,
交叉感作
Keyword:
プロピオン酸アルクロメタゾン
,
アレルギー性接触皮膚炎
,
交叉感作
pp.703-705
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901617
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26歳男性の顔面にみられたプロピオン酸アルクロメタゾン(アルメタ®軟膏)によるアレルギー性接触皮膚炎の1例を報告した.貼布試験でアルメタ®軟膏および主剤の希釈系列で強陽性を示し基剤はすべて陰性であった.さらに他の32種類のステロイドを含有する外用剤および一部主剤の貼布試験を行ったところ,酢酸ヒドロコルチゾン,ロコイド®軟膏・クリーム(酪酸ヒドロコルチゾン)および主剤,パンデル®軟膏・クリーム(酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン),リドメックス®軟膏・クリーム(吉草酸酢酸プレドニゾロン),ブデゾン®軟膏・クリーム(ブデソニド)で陽性を示した.自験例では,アルメタ®軟膏(プロピオン酸アルクロメタゾン)の使用が過去に認められず,使用期間も2日と短かったことより,他のステロイドによる交叉感作によるものと推測された.
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