Japanese
English
症例報告
アモキシシリン,塩酸バカンピシリンによる固定薬疹の1例
A case of fixed drug eruption due to amoxicillin and bacampicillin hydrochloride
戸倉 広一
1
,
堀内 義仁
1
Hirokazu TOKURA
1
,
Yoshihito HORIUCHI
1
1国立病院東京災害医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, National Ilosital Tokyo Disaster Medical Center
キーワード:
固定薬疹
,
アモキシシリン
,
塩酸バカンピシリン
,
ペニシリン
,
貼布試験
Keyword:
固定薬疹
,
アモキシシリン
,
塩酸バカンピシリン
,
ペニシリン
,
貼布試験
pp.1011-1014
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902358
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31歳,女性.1996年2月14日,感冒のためアモキシシリンを内服し,翌目右肘窩,右手指および右足背に疼痛を伴う発赤,腫脹が出現したが数日で自然軽快した.同年3月22日,抜歯後に塩酸バカンピシリンを内服し,前回と同部位に皮疹が出現した.固定薬疹と診断し,貼布試験を施行した.皮疹部ではアモキシシリン,塩酸バカンピシリンが陽性を示した.他のβ—ラクタム薬との交差反応を検討するため貼布試験を施行したところ,アンピシリン,塩酸レナンピシリンは陽性を示したが,ベンジルペニシリンカリウム,ピペラシリンナトリウム,トシル酸スルタミシリン,セファレキシン,セファクロルは陰性であった.
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