Japanese
English
症例報告
塩酸チリソロールによる光線過敏型薬疹の1例
A case of photosensitive drug eruption caused by tilisolol hydrochloride
原田 研
1
,
高橋 正明
1
,
花田 勝美
2
Ken HARADA
1
,
Masaaki TAKAHASHI
1
,
Katsumi HANADA
2
1市立函館病院皮膚科
2弘前大学医学部皮膚科教室
1Dermatology Clinic, Hakodate Municipal Hospital
2Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
塩酸チリソロール
,
βブロッカー
,
光アレルギー性
,
光線過敏型薬疹
Keyword:
塩酸チリソロール
,
βブロッカー
,
光アレルギー性
,
光線過敏型薬疹
pp.599-601
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901590
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73歳男性に発症した,塩酸チリソロール(ダイム®)による光線過敏型薬疹の1例を報告した.作用波長はUVA領域にあった.内服開始後,約2ヵ月間の潜伏期間をおいて発症したこと,臨床所見および病理組織学的所見がともに急性皮膚炎の像を呈していたこと,および光貼布試験陽性の結果より,同剤による光アレルギー性光線過敏型薬疹と診断した.βブロッカーによる光線過敏型薬疹の報告は近年急増している.今後とも同剤による発症に留意したい.
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