Japanese
English
症例報告
運動誘発性アナフィラキシーの1例
A case of exercise-induced anaphylaxis
小松 弘美
1
,
吉村 達雄
1
,
加藤 泰三
1
Hiromi KOMATSU
1
,
Tatsuo YOSHIMURA
1
,
Taizo KATO
1
1東北大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
運動誘発性アナフィラキシー
,
B因子
,
血清ヒスタミン
,
コリン性蕁麻疹
Keyword:
運動誘発性アナフィラキシー
,
B因子
,
血清ヒスタミン
,
コリン性蕁麻疹
pp.224-226
発行日 1995年3月1日
Published Date 1995/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901462
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幼少時期よりアトピー性皮膚炎がある19歳の女性に約1年前,ランニング中に顔面浮腫を伴う蕁麻疹,喘鳴と軽度の呼吸困難が生じ,以後,運動時に同様の発作が頻回に起こるようになった.3ヵ月前からは数分間歩いただけでも蕁麻疹は出現する.絶食条件下において踏台昇降による運動負荷試験を行ったところ,症状が誘発されたため食事非依存性運動誘発性蕁麻疹と診断した.誘発後,血清ヒスタミン値は上昇したが,補体系のB因子に変動は認められなかった,以上より自験例はStephanssonの分類によるvariant formに合致するものと考えた.
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