Japanese
English
症例報告
アトピー性皮膚炎に合併した減汗性コリン性蕁麻疹の1例
A case of cholinergic urticaria associated with hypohidrosis and atopic dermatitis
永瀬 浩太郎
1
,
三砂 範幸
1
,
古場 慎一
1
,
三浦 由宏
1
,
成澤 寛
1
Kotaro NAGASE
1
,
Noriyuki MISAGO
1
,
Shinichi KOBA
1
,
Yoshihiro MIURA
1
,
Yutaka NARISAWA
1
1佐賀大学医学部内科学皮膚科
1Division of Dermatology, Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Saga University, Saga, Japan
キーワード:
コリン性蕁麻疹
,
減汗症
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
コリン性蕁麻疹
,
減汗症
,
アトピー性皮膚炎
pp.1036-1038
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101824
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要約 18歳,男性.小児期よりアトピー性皮膚炎と気管支喘息の既往があった.普段から運動時の発汗が少ないことを自覚していた.初診の半年前より運動時,入浴時や精神緊張時に掻痒を伴う小型の膨疹が出現するようになった.検査所見ではIgEが高値で,温熱負荷試験,メサコリン負荷試験が陽性であった.さらに発汗計やヨード・澱粉反応を用いた発汗能評価を行ったところ,発汗量の減少を認め,減汗性コリン性蕁麻疹と診断した.治療は,オキサトミド内服を行い改善を認めたが,発汗の変化はなかった.コリン性蕁麻疹と減汗症およびアトピー性皮膚炎の関連について考察した.
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