Japanese
English
症例報告
コリン性蕁麻疹を伴った特発性後天性全身性無汗症の1例
A case of acquired idiopathic generalized anhidrosis accompanied by cholinergic urticaria
早川 郁子
1
,
水野 美幸
1
,
山田 瑞貴
1
,
白崎 文朗
1
,
稲沖 真
1
,
竹原 和彦
1
,
中村 聡
2
Ikuko HAYAKAWA
1
,
Miyuki MIZUNO
1
,
Mizuki YAMADA
1
,
Fumiaki SHIRASAKI
1
,
Makoto INAOKI
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
,
Satoshi NAKAMURA
2
1金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学
2中村皮フ科クリニック
1Depertment of Dermatology,Kanazawa University Graduate School of Medical Science
2Nakamura Dermatology Clinic
キーワード:
特発性後天性全身性無汗症
,
コリン性蕁麻疹
,
ステロイドパルス療法
Keyword:
特発性後天性全身性無汗症
,
コリン性蕁麻疹
,
ステロイドパルス療法
pp.1032-1034
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100852
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17歳,男性.8か月前より体が温まったときの無汗とチクチクとした痛みを自覚していた.温熱負荷による発汗試験で体幹・四肢の無汗とコリン性蕁麻疹の出現を認めた.無汗部皮膚生検組織像では汗腺の変性像はなく,汗腺分泌部および導管周囲のリンパ球浸潤を認めた.無汗の原因となる基礎疾患や無汗以外の自律神経機能異常がないことから,特発性後天性全身性無汗症と診断した.ステロイドパルス療法を2クール施行し,症状は一時軽快した.しかし,その後症状が再燃したため,ステロイドパルス療法のみでは効果は一時的であると考え,再度ステロイドパルス療法施行後にプレドニン30mg/日の投与を継続した.症状は軽快し,現在プレドニン7.5mg/日まで漸減しているが再燃はない.
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