Japanese
English
症例報告
骨破壊を伴ったグロムス腫瘍の1例
A case of glomus tumor with bone destruction in the distal phalanx of left thumb
寺内 雅美
1
,
中村 潔
2
,
白浜 茂穂
3
Masami TERAUCHI
1
,
Kiyoshi NAKAMURA
2
,
Shigeho SHIRAHAMA
3
1沼津市立病院形成外科
2虎の門病院形成外科
3浜松医科大学皮膚科学教室
1Plastic and Reconstructive Surgery Unit, Numazu Municipal Hospital
2Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Toranomon Hospital
3Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
グロムス腫瘍
,
骨破壊像
,
X線所見
Keyword:
グロムス腫瘍
,
骨破壊像
,
X線所見
pp.513-515
発行日 1994年5月1日
Published Date 1994/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901233
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
若年女性の爪下に好発し有痛性の腫瘍として知られているグロムス腫瘍は多数報告されている.本腫瘍の特徴の一つに骨侵食が起こることがあるとされているが,皮膚科領域における骨病変の報告は見られない.今回我々はX線上並びに手術時に骨侵食像を示す典型的なグロムス腫瘍を経験したので報告した.骨侵食の原因はいまだ不明であるが,グロムス腫瘍が骨に近い部位に発生した場合,慢性的に骨を圧迫するため骨侵食が起こると思われる.今後の腫瘍摘出後の骨変化の経過観察や症例の蓄積が必要と思われる.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.