Japanese
English
症例
顔面に生じたグロムス腫瘍の1例
Glomus tumor on the face
齊藤 美穂
1
,
鈴木 利宏
1
,
塚田 鏡寿
1
,
林 周次郎
1
,
井川 健
1
Miho SAITO
1
,
Toshihiro SUZUKI
1
,
Kyoju TSUKADA
1
,
Shujiro HAYASHI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学医学部,皮膚科学講座(主任:井川 健教授)
キーワード:
グロムス腫瘍
,
glomus tumor
,
顔面
Keyword:
グロムス腫瘍
,
glomus tumor
,
顔面
pp.937-940
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005258
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77歳,男性。8年前より左頰部に疼痛を自覚していた。触診困難となるほどの激痛へ変化したため当科を受診した。MRI検査では左耳下腺先端部直上に8mm大の皮下結節を認めた。病理組織所見では皮下に皮膜を有する境界明瞭な充実性結節を認め,内部に大小の血管増生があった。血管周囲には核が円形~立方形で好酸性の細胞質を有する腫瘍細胞の増殖があり,腫瘍細胞はα-SMA,HHF-35陽性であった。以上よりグロムス腫瘍と診断した。グロムス腫瘍は手指,特に爪甲下に好発することが知られているが,手指以外でも特徴的な臨床像を示す場合は本症を疑う必要があると考えた。

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