Japanese
English
症例報告
右膝に生じたグロムス腫瘍の1例
A case of glomus tumor on the right knee
松本 悠子
1
,
長坂 武
1
Yuko MATSUMOTO
1
,
Takeshi NAGASAKA
1
1日野市立病院皮膚科
1Division of Dermatology,Hino Municipal Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
グロムス腫瘍
,
膝
Keyword:
グロムス腫瘍
,
膝
pp.875-878
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102732
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 85歳,男性.初診の約5年前より右膝に皮疹を自覚した.初診時,右膝に強い圧痛を伴う5mm大の弾性硬の紅色小結節を認めた.病理組織像では,真皮浅層から中層に類円形の核を持ち,淡明な胞体を有する円形細胞が結節状に増生していた.腫瘍細胞はα-SMA陽性,デスミン陰性であった.以上よりグロムス腫瘍と診断した.本症は手指,足趾に好発するが,膝に生じた報告は比較的稀である.疼痛を伴う腫瘍を手指や足趾以外に認めた場合でも,本腫瘍を念頭に置くべきである.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.