Japanese
English
症例報告
解離性障害患者に発症した色素性痒疹の1例
A case of prurigo pigmentosa associated with dissociative disorder
菅原 祐樹
1
,
高橋 和宏
1
,
赤坂 俊英
1
,
大原 学
2
Yuki SUGAWARA
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
,
Manabu OOHARA
2
1岩手医科大学皮膚科学教室
2赤坂病院皮膚科
1Department of Dermatology,Iwate Medical University
2Division of Dermatology,Akasaka Hospital
キーワード:
色素性痒疹
,
ミノマイシン
,
ストレス
,
解離性障害
Keyword:
色素性痒疹
,
ミノマイシン
,
ストレス
,
解離性障害
pp.961-963
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100271
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要約
22歳,女性.解離性障害のため2か月間,精神科に入院していたが,退院と同時期より,後頸部から背部にそう痒を伴う紅色丘疹と浮腫性紅斑が出現し拡大した.一部は褐色網状を呈した.塩酸ミノサイクリン(ミノマイシン (R))200mg/日を5日間投与したところ,そう痒は軽快し,皮疹は粗大網目状の色素沈着のみとなった.皮疹が,患者の不安が強かった精神科退院時期に出現していることより,心理的ストレスが発症の誘因になったと考えた.
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