Japanese
English
症例報告
ナパジシル酸メブヒドロリンによる薬疹の1例
A Case of Drug Eruption due to Mebhydrolin Napadisylate
白井 みどり
1
,
藤田 優
1
,
滝沢 和彦
Midori SHIRAI
1
,
Masaru FUJITA
1
,
Kazuhiko TAKIZAWA
1千葉大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
キーワード:
薬疹
,
抗ヒスタミン剤
,
インシダール®
Keyword:
薬疹
,
抗ヒスタミン剤
,
インシダール®
pp.925-928
発行日 1992年10月1日
Published Date 1992/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900741
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抗ヒスタミン剤による薬疹は極めて稀である.今回ナパジシル酸メブヒドロリン(インシダール®)による薬疹を経験したのでここに報告し,合わせて文献的考察を行った.49歳,女.慢性蕁麻疹の治療のためインシダール®服用後全身に粟粒大の紅色丘疹が播種性に出現した.臨床検査にては白血球増多,リンパ球減少,CRP6+が認められた.組織学的には真皮の血管周囲性小円形細胞浸潤を主とし,軽度の海綿状態を認めた.貼布試験では5%および10%ナパジシル酸メブヒドロリン粉末ワセリン陽性であり,内服テストにてもインシダール®が陽性であったが,薬剤によるリンパ球刺激試験(DLST)は陰性であった.
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